還暦男のつぶやき

自己満足のエッセイ

人生の楽しみが広がる「再会」

 昨年、高校の還暦同窓会があり、当時の同級生と何十年ぶりかの再会を果たした。永年会ってなく、直近の共通の話題がなくても、そこはかつての同級生。昔に戻って、気兼ねなく話が進み、あっという間に時間が過ぎた。

 また、還暦を迎えたということもあり、”これからのキャリアアップにつなげる人脈形成”というガツガツした人間おらず、いたって自然体。その証拠に、殆ど名刺交換している姿はなかった。

 ところで、先日、ひょんなことから数十年ぶりの再会を果たすことになった。といっても、人ではなく、LPレコード。なんとキャンディーズの2枚組のベストアルバム。このアルバムは、中学生時代に購入した記憶があり、実家の私の部屋にあるものと思っていた。

             

 ところが、会社の独身寮時代の先輩から、「実家に帰ったら、昔借りたLPがあった。ごめんなさない」ということで、返送されてきた。こちらとしては、その先輩に貸した記憶はないし、何より実家から当時の会社の独身寮に持って行った記憶すらない。

 確かに送られてきたのは私が購入したLP。何はともあれ、魔訶不識な再会となった。でも、我が家にはレコードプレーヤーはもはやないのが残念。アマゾンで調べると「在庫なし」との表示。これは希少価値があり、高く買い取ってもらえるかも・・・。

いやいや、それは止めとこう。送ってくれた先輩にも申し訳ないし、何らかの縁があったのだから「再会」できたと思うようにしよう。「再会」は必然なんだと考えよう。

次はどんな人・物と「再会」できるか。残りの人生、また楽しみが増えた。